DARPA、抗生物質の代わりとなる医療の研究を要請
2011年11月24日 11:00
danceman 曰く、
病原体をやっつけるのに抗生物質を使うのは時代遅れとなる日がやってくるのかもしれない。抗生物質への耐性を獲得した薬剤耐性菌は、治療不能な病を引き起こす可能性があり人類の新たな脅威となっているが、米国防高等研究計画局 (DARPA) が、抗生物質の代わりとなる医療の研究を推進しようとしているようだ (本家 /. 記事、Wired.com の記事、DARPA FY12.1 の SB121-003を参照のこと) 。
なかでもナノ医療に基づき siRNA を封入したナノ粒子を使用してウィルスと闘うための研究に注目しているという。同研究は突然浮上したものではない。既に昨年、ボストン大学の Thomas Giesbert 氏率いる研究チームが、実験用サルでエボラウィルス予防の実験に成功している。同研究チームがエボラウィルスを標的とする siRNA を封入したナノ粒子を実験用サルに投与したところ、エボラウィルス感染を予防することができたという (Genomics, Evolution, and Pseudoscience の記事)。
スラッシュドットのコメントを読む | mainpage | バイオテック | サイエンス
関連ストーリー:
畜産農場で生み出される多剤耐性菌 2010年10月06日
大腸菌と MRSA に、ゴキブリの脳内物質が効く 2010年09月09日