【銘柄診断】グリーは会員数増加ペースが鈍化の懸念も、増益率はダウンの方向

2011年11月23日 19:08

  グリー <3632> は11月9日の高値2840円からの調整場面。中勢波動で見ると相場の起点は2009年3月の412円、途中一度だけ5ヶ月間ほどの調整を入れたが、結局11月9日の2840円まで上昇波動を引き継いできた。2年8ヶ月という上昇期間、上昇率6.9倍と、非常にスケールの大きな上昇相場であった。

  今2012年6月期について営業利益は当初の400~500億円から600~700億円(前期311億3500万円)へ増額修正されるなど業績は相変わらず好調。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」におけるソーシャルゲームの有料課金収入が堅調に推移していることが大幅増益の背景。

  ただ、来2013年6月期にはARPU(会員一人当たりの月間売上高)が伸びず、会員数増加ペースも鈍化、海外事業は依然先行投資段階のため増益率がダウンの可能性が出てきている。これまでの上げを主導してきた国内外の機関投資家もぼつぼつ利食い場を探す姿勢に転じる可能性もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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