【銘柄診断】DeNAは業績成長に減速感が強まる、調整含みの動きが継続へ
2011年11月23日 19:07
ディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> は11月22日に2104円の年初来安値に売り込まれるなどここへきて下げ基調を鮮明にしている。横浜ベイスターズの買収という目くらましもあったが、基本的には先行きに対する懸念が強まってきたことが背景である。
交流サイト「モバゲー」でソーシャルゲームの利用拡大が続き、今2012年3月期9月中間決算は営業利益312億1600万円(前年同期比21.9%増)と好調な決算となった。しかしこれを仔細に検討すると営業利益は第1四半期の158億900万円から第2四半期は154億700万円へと小幅ダウンしている。
国内会員数の増加ペースやARPU(会員1人当たり月間売上高)など減速感が強まっていることが背景で、現在の事業モデルだけでは国内事業の収益急拡大は見込み難くなっているようだ。国内市場の飽和感を受けて会社側は、急速に普及するスマートフォン向けゲームアプリのラインナップを拡充しているが、グリー <3632> とKDDI <9433> が同社を損害賠償で提訴するなど、ソーシャルゲーム拡大のひずみが現れているのも事実。調整含みの動きが続きそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【今日の言葉】『日本取引所グループ設立へ』=東証と大証が経営統合(2011/11/23)
・【上方修正株】シンワアートオークションは2Q業績上方修正で内需割安株買いが膨らみ急続伸(2011/11/23)
・犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)
・株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2011/06/22)