【銘柄診断】リンテックは業績下方修正を織り込み安値攻防から反発
2011年11月23日 11:21
リンテック <7966> は22日、前場寄り付きに49円安の1261円と続落し、11月17日につけた年初来安値1293円を下抜いたが、安値後は底上げし、後場は1300円台で売り買いが交錯した。終値は11円高の1321円と反発した。
同社株は、今3月期第2四半期(2Q)累計業績開示時の11月10日に3月通期業績の下方修正を発表、前期の過去最高純利益からの減益転換率が悪化することを嫌い年初来安値まで急落したが、織り込み済みとして下げ過ぎ訂正の打診買いも入っており、安値での攻防が続いている。
今期業績の下方修正は、太陽電池用のバックシートや液晶関連の粘着製品の需要低迷に円高の長期化、さらにタイの大規模洪水によるサプライチェーンの寸断などが重なったことが要因となっており、純利益は、期初予想の131億円から94億円(前期比31%減)へ大きく引き下げられ、前期の過去最高(136億2200万円)からの減益転換率が拡大する。
株価は、減益転換率悪化ベースでもPERは10倍台、PBRは0.7倍、配当利回り3.0%と下げ過ぎを示唆しており、安値水準で売り方と買い方の綱引きが続きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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