新日鉄がUAEの溶融亜鉛めっき鋼板製造・販売会社に出資
2011年11月18日 11:00
新日本製鐵(以下「新日鉄」)は、アラブ首長国連邦(UAE)最大の財閥であるAl Ghurair(アルグレア)グループの傘下にある溶融亜鉛めっき鋼板製造・販売会社Al Ghurair Iron & Steel L.L.C.(CEO: Abu Bucker Husain、以下「AGIS社」)に対し、持分譲り受けによる出資を行うことについてAGIS社の出資者と合意に至った。今回の出資により、AGIS社における同社の議決権比率は20%となり、AGIS社は同社の持分法適用関連会社となる。 AGIS社は、UAE初の溶融亜鉛めっきミルであり、酸洗、冷延及び溶融亜鉛めっきラインを有し2009年より商業生産を開始している。同社は、国際物流ハブであるUAEに立地している強みを活かし、中東・北アフリカ(MENA)、西アジアの建材薄板市場に顧客基盤を構築し、商業生産開始初年度から高い生産・販売水準を継続している。 中東は豊富な石油収入を背景に建設投資の拡大が見込まれる地域であり、鋼材需要は年率8から10%の伸びが期待される。同社は今回の出資により、原板となる熱延鋼板の供給を通じて拡大が期待されるMENA・西アジア地域の建材薄板需要を捕捉することが可能になると考えている。