【銘柄診断】アンリツは3回目の増額期待も、スマートフォン拡大の恩恵を享受
2011年11月18日 10:19
アンリツ <6754> は3月15日の502円を底値にほぼ一貫した上昇波動を描いているが、今なおそうしたトレンドの途上にある。
北米や日本で次世代通信規格であるLTEのチップセットおよび携帯電話端末の開発用計測器が堅調だったほか、アジアを中心にスマートフォン(高機能携帯電話端末)の製造用計測器の需要が増大した。特にLTEに対する世界的な開発投資は緒に就いたばかり。LTE開発用計測器の販売拡大により、来期以降も力強い利益成長が期待できるとの見方が強い。
そうした好環境を背景に今2012年3月期の見通しは2回にわたり増額されている。1回目は第1四半期決算発表時に営業利益が62億円から110億円に。次が第2四半期決算発表時に110億円から117億円(前期69億9400万円)に修正された。
同社を取り巻く好環境を踏まえ、次の増額ありとの見方が強まっていることが株価の強さの基本的な背景だ。PERは16.4倍と高くもないし低くもない水準。次の増額の幅が株価の先行きを規定することになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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