【今日の言葉】『日本にも欲しいGHN』=グロス・ナショナル・ハピネス(国民総幸福量)

2011年11月18日 10:09

  『日本にも欲しいGHN』=グロス・ナショナル・ハピネス(国民総幸福量)の頭文字から『GHN』と呼ばれる。ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が来日されてから話題となっている言葉。「国民総幸福量」政策を採っているブータン国王の表情、雰囲気、物腰などが日本人とたいへんよく似ているうえに、日本人が忘れかけていた、「柔和な表情」に感動を受けた日本人も多いようだ。

  ブータンでは、GDP(国内総生産)といった物量を目指す政策ではなく、「精神的な幸福」、「文化」、「教育」、「ふれあい」、「良い統治」、「充実した時間」、「生活水準」、「健康」などを重視した心の充実、幸せなどを大切にした政治を掲げている。

  まさに、昔の日本には、貧しくても、こうした精神的な充実感があった。今日、豊かになったものの、自己中心的な社会となって、うつ病に罹る人や自殺者、犯罪が増えるなど「幸せ」とは言い難い世の中となっている。

  『幸せは、その人の心が決めるもの』という言葉もあるように、幸せの程度は人それぞれに違う。ただ、多くの人は、心の片隅にせよ、どこか幸せに欠けていると感じているのではなかろうか。ブータン国王から、日本を見詰め直す良いプレゼントをもらったようだ。このあたりで、われわれ日本人が忘れかけていた良さを見直し、それを、強い経済に加えれば、世界において、「物心共に豊かな国」の手本になれるのではないだろうか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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