ゲーム好きな人の脳を調査、灰白質が大きいという傾向
2011年11月18日 10:00
ある Anonymous Coward 曰く、
ベルギーのゲント大学の研究者らが、14 歳の青少年 154 名を対象に調査を行ったところ、頻繁にビデオゲームで遊んでいる人の脳は、そうでない人の脳と比べると脳の灰白質が大きいことが分かったとのこと。同調査の報告書は Traslational Psychiatry に掲載されている (Los Angeles Times の記事、本家/.、doi:10.1038/tp.2011.53 より) 。
調査を行った Simone Kuhn 氏は被験者 154 名を、1 週間に少なくとも 9 時間以上ビデオゲームで遊ぶというゲーム好きのグループとそうでないグループとに分けた。ゲーム好きのグループは女子 24 名男子 52 名、そうでないグループは女子 58 名男子 20 名。その両グループに頭部 MRI 検査を行ったところ、ゲーム好きのグループの人の方が感情と行動の相互作用に影響する、腹側線条体に占める灰白質の割合が大きいという結果が出たのだそうだ。以前行った調査では、この腹側線条体の機能が「中毒行動を促す最重要候補である」ことを特定していた。
さらにゲーム中に起きる脳の変化を MRI で観察したところ、ゲーム好きグループの少年らは負けているという状況が伝えられると脳の活動がより活発化することが分かったとのこと。同調査報告書によれば、これはギャンブル中毒者にみられる傾向と似ているのだという。ギャンブル中毒者の場合、負けてお金を失っている時に腹側線条体内でドーパミン放出レベルが増加するのだそうだ。
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