ホンダ、電気自動車「フィットEV」をLAで発表 2012年夏に米国で発売

2011年11月17日 14:56

 ホンダは17日、同社の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターが現地時間16日に、2011年ロサンゼルスオートショーで、走行時にCO2を排出せず、世界最高の電費性能を持つ電気自動車(EV)「フィットEV」の市販モデルを発表したことを明らかにした。

 「フィットEV」は顧客にEVを身近に感じてもらうため、独創的なパッケージングと高いユーティリティー性能で好評の「フィット」をベースに、EVならではの使いやすさを追求した。2012年夏に米国で発売する。

 「フィットEV」(北米仕様)は、専用の「EV双方向リモコン」やスマートフォンを使って遠隔操作ができ、情報授受機能の充実と使い勝手の向上を実現した。EV双方向リモコン、スマートフォン、パソコンなどによる電池残量の確認や、エアコンのON/OFF、充電装置に接続している場合は充電の開始と完了などの操作が可能。

 フル充電は3時間以内で完了する。PCやスマートフォンからは電池残量が一定水準までに減少した場合にドライバーへ連絡する機能を搭載し、電気料金が低い時間帯にあわせたタイマー充電の設定も可能。

 取り回しのよいコンパクトなボディに、ホンダが究極の環境技術と位置づける燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」で培ったモーター技術を搭載したことで、爽快な加速感と、きびきびした市街地での走行を両立した。また、「SPORT」、「NORMAL」、「ECON」の3つの走行モードを選択することで、電力消費の少ない走行からスポーティーな走りまで、ドライバーが自由に選択することができる。

 専用のアンビエントメーターでは、走行モードにあわせて色が変化する演出に加え、航続可能距離や出力、電池残量などをモードにあわせて瞬時に表示し、ドライバーをサポートする。「フィットEV」専用の車載ナビゲーション画面には、航続可能距離と充電設備の場所も表示される。

 「フィットEV」は、2011年内に米国での実証実験パートナーであるカリフォルニア州トーランス市、スタンフォード大学、Google社の3団体に納車を予定している。顧客へのリース販売は2012年の夏に開始し、3年間で約1,100台の販売を計画している。

関連記事

最新記事