【銘柄診断】新日本製鐵は今期減額で下げが鮮明に、PBR0.6倍は超割安
2011年11月16日 19:27
新日本製鐵 <5401> はここへきて年初来安値に売り込まれるなど、ひどく低調な動きとなっている。自動車メーカーの生産が徐々に回復に向かったが、大分製鉄所での生産トラブルから粗鋼生産量が増えず、鋼材出荷量が減少。さらに主原料(鉄鉱石、原料炭)価格が大幅に上昇したことが利益を圧迫。
今3月期の営業利益が従来の2300億円から1800億円(前期2263億円)へ引き下げられたことが下げの要因。円高の進行による輸出採算の悪化など環境が厳しく今3月期後半も収益は低迷する。もっともアジアを中心とした鉄鋼需要の拡大に合わせ、2013年3月期以降は、増益になるものと見られている。
今の地合いではそんな先までの展望について前向きに織り込むムードにはない。ただ、新日本製鐵のPBR0.6倍は何が何でも割安だ。なお、同社は2012年10月に住友金属 <5405> との経営統合を目指しており、その動向も注目点である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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