【銘柄診断】ミライアルは年初来安値を更新、今後は東証2部上場がカギ

2011年11月16日 19:01

  ミライアル <4238> は16日、20円安の993円と3日続落し、11月10日につけた年初来安値1000円を更新した。

  同社株は、11月18日付けで東証第2部への上場を承認され、ジャスダック市場との重複売買が可能となり、この上場に際して実施する株式売り出し(売り出し価格1018円)を嫌って年初来安値まで約300円安したが、下げ過ぎ訂正を期待する打診買いは入ってきている。

  同社の株価そのものは、この株式売り出しに加えて今1月期業績を下方修正するなど二重苦に喘いだ。シリコンウエハ出荷容器「FOSB」が、顧客企業のコスト削減要求や原材料の高騰などが響いて伸び悩んでいるのが要因で、通期純利益は、14億4000万円(前期比34%減)と大きく減益転換を見込んでいる。

  それでも1株利益は、142.3円と高水準を維持、PERは7倍台、PBRは0.6倍、配当利回りは5.9%と下げ過ぎを示唆している。需給悪化は織り込み済みとして、東証2部上場をキッカケに下値を切り上げる展開も想定させる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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