【銘柄診断】スタートトゥデイは整理色が鮮明になる、成長持続を確める局面に
2011年11月15日 18:55
スタートトゥデイ <3092> はここへきて調整色が強まり、やや相場つきが変わりつつあるニュアンスだ。3月15日の安値から多少のリバウンドをした後再び売り物に押され、4月14日に1023円までのダメ押しを強いられた。しかし、そこからの戻りは軽快で7月27日に2120円の年初来高値を示現した。
一呼吸入れ8月18日に2158円と小幅高値更新となったが勢い続かず、3度目の正直でトライした相場も9月5日の2120円でストップ。三尊天井の典型的な一相場終了のパターンとなってしまった。
今2012年3月期9月中間決算は営業利益33億6600万円と前年同期比36.4%増の増益を確保した。ファッションeコマースのリーディングカンパニーとしての高いブランド力を発揮している。今3月期通期の営業利益も85億6000万円(前期58億5100万円)と好調。ただ、後半のスタートとなる10月の月次売上げは前年同期比36%増にとどまった。8月の同40.7%増、9月の44.7%増に比べダウン傾向にある。
株価は成長を織り込んできただけに、それがストップすると足元の株価水準の高さに懸念が強まるパターンが多い。株価が下がってきてなおPERは30倍と割高感は否めない。11月以降の売上げが再び成長トレンドを取り戻せるかどうかが株価の帰趨を決めることになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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