【銘柄診断】オークワは業績上ぶれ観測に信用好需給がオンして高値更新
2011年11月15日 18:52
オークワ <8217> は15日、16円高の1216円まで上げて3営業日続伸し10月3日につけた年初来高値1215円を1円だけ更新した。
同社株は、9月の今2月期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正で年初来高値まで130円高したが、2Q累計決算発表時に2月通期業績を期初予想の据え置きとしたことに失望してほぼ往って来いの調整となった。ただこの2月通期業績について、東洋経済会社四季報秋号では上ぶれが観測されており、株不足で逆日歩のつく信用好需給もフォローし割り負け内需株買いが増勢となっている。
2月通期業績は、売り上げ2985億円(前期比2%増)、経常利益72億円(同6%増)、純利益20億5000万円(同34%減)と予想されている。
2Q累計業績は、東日本大震災関連の防災関連商品や季節商材が好調に推移して上方修正されて着地したが、通期業績は、円高進行、個人消費の先行き不透明化などを懸念して期初予想を据え置いた。純利益は、減損損失計上で減益転換する。会社四季報秋号では経常利益74億5000万円、純利益22億円と観測されている。
株価は、PER評価では割高だが、PBRは0.6倍と割り負けており、上値にトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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