トヨタ、東京モーターショーで「クルマと社会がつながる近未来」をテーマに先進技術を展示

2011年11月15日 16:17

 トヨタ自動車は15日、第42回東京モーターショー2011において、一般社団法人日本自動車工業会の展示エリア「スマートモビリティシティ2011」に出展すると発表した。

 展示ブースでは、「クルマと社会がつながる近未来」をテーマに、多様化するモビリティと次世代充電パーク、家とクルマのエネルギーマネージメント、次世代ITS(インフラ協調、安全装備、自動運転)の3つのゾーンで先進技術を紹介する。また、低炭素社会の実現と緑あふれるまちづくりを目指した都市緑化の提案として、壁面緑化や駐車場緑化の一例をブース内で展示する。さらに、マイクロソフトコーポレーションの体感型ゲームシステム「キネクト」を使い、ゲーム感覚で近未来社会を体験するコーナーも設置する。

 「多様化するモビリティと次世代充電パーク」ゾーンで展開する「TOYOTA Smart Mobility Park (トヨタスマートモビリティパーク)」は、近未来を想定した次世代充電ステーション。太陽光や風力による発電機能と蓄電装置を有しており、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)といった次世代環境車や電動モビリティに対して、様々な様式の充電が可能。また、エネルギー管理システム「トヨタスマートセンター」との連携により、モビリティのエネルギー管理はもちろん、将来のカーシェアリングにも対応できるなど、モビリティの多様化を見据え、電気を利用するモビリティの核となる機能を揃えた施設。

 また、ヤマハ発動機と共同で開発を進めている次世代モビリティ「つながるバイク」のコンセプトとして、電動スクーターと電動アシスト自転車を紹介する。スマートフォンやWi-Fi通信を活用し、「トヨタスマートセンター」と連携することにより、充電スタンド関連情報(位置情報、満空・充電完了通知)やシェアリングサービス情報の配信、車両情報アップロードなどの“つながる”サービスを提供する。

 「家とクルマのエネルギーマネージメント」ゾーンでは「H2V Manager」を紹介する。「H2V Manager」は、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の家庭での充電を効率的かつ安心して行えるツール。家庭内のPC、テレビやスマートフォンから有線/無線の通信回線を介して、「H2V Manager」とつなげることにより、PHV・EVの充電開始時間を設定・変更できるほか、家庭内の総電力消費量のチェックも可能。また、充電時の電力使用量の増加によるブレーカー落ちを未然に防止するため、PHV・EVの充電を一時中断し、その後、電力消費に余裕ができると、充電を再開する。2012年1月より、トヨタホームを通じて販売を開始する予定となっている。

 「次世代ITS」ゾーンでは、インフラ協調、安全装備、自動運転について紹介する。クルマと道路、クルマとクルマが通信でつながることで安全運転・エコ運転を支援するシステム(インフラ協調システム)への取り組みを紹介するとともに、プリクラッシュセーフティシステムなどの先進の安全装備や自動運転についても紹介。自動運転については、車両の呼び出し、障害物回避走行、自動駐車などが可能で、プリウスをベースに開発した自動運転車両「TOYOTA A.V.O.S.」の体験試乗を実施する。体験試乗の参加者は、自動運転車両の後部座席に同乗できる。

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