【話題】オリンパスに東電力のチャート持ち出し「そっくり」と、反発狙い

2011年11月15日 12:06

  オリンパス <7733> が、前日(14日)の80円高に続いて、この日も100円高の640円買い気配と急反発している。

  マーケットで注目されているのは、東京電力 <9501> の暴落時とオリンパスの下げが似ていること。東京電力は3月11日の2150円どころから6月9日には148円まで約93%の急落。その直後の7月22日には643円まで安値から4.3倍の急反発となった。この時の東京電力の動きと今のオリンパスは類似しているという。

  オリンパスは10月14日の2483円から11月11日には424円まで約83%の大暴落。当然、次は戻す順番というわけだ。仮に、単純に東京電力と同じだけの戻り率4倍なら1700円という計算だが。そこまでは無理としても、「下げた銘柄は大きく戻る」ということから、「動く銘柄こそいい銘柄」ということで短期狙いの買いが入っている。

  両社が似ているのは、東京電力もオリンパスも名門。しかも、社会からの信用を失ったという点でも似ている。違うのは、オリンパスは管理銘柄だが、東京電力は管理銘柄ではないということがある。オリンパスは有価証券報告書等の虚偽記載ということに対し、東京電力は自然災害によるもので虚偽記載をやったということではない。虚偽記載では上場廃止が待ち受けている。

  この当りの違いが、これからのオリンパス株価にどのように反映されるのか。チャートを並べて、類似しているというだけでは危険な点も含んでいる。一般の個人投資家は近寄らないのが無難だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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