スパコン「京」が2期連続世界1位に、毎秒1京回の計算速度を達成
2011年11月15日 10:50
理化学研究所と富士通は14日、理化学研究所と富士通が共同で開発中の京速コンピュータ「京(けい)」が、米国太平洋標準時間14日(日本時間14日)に公開された第38回TOP500リストにおいて、世界最高速と認定され、2011年6月の第37回に続き第1位を獲得したと発表した。
今回、TOP500リストに登録した「京」のシステムは、864筐体(CPU数88,128個)の構成で、LINPACK性能は10.51ペタフロップス(毎秒1京510兆回の計算速度)、実行効率は93.2%。
スパコン「京」は、今回2位だった中国のスパコン「天河1A号」(毎秒2,566兆回)や3位だった米国の「Jaguar」(毎秒1,759兆回)に大差をつけて圧勝した。また、5位にはNEC/HPの「TSUBAME2.0」(毎秒1,192兆回)もランクインしている。
「京」は、今年6月に発表された「第37回TOP500リスト」において、第1位にランキングされ、2004年6月以来7年ぶりに、日本のスーパーコンピュータでTOP500リスト第1位となったばかり。そのときの計算速度は、8.162ペタフロップス(毎秒8,162兆回)だった。今回は、初めて毎秒1京回の計算速度を達成し、「京」という名にふさわしい世界一のスパコンとなった。
また「京」は、2年前の2009年に行われた事業仕分けで、当時「仕分け人」として人気を集めた民主党の蓮舫氏が、「世界一になる理由は何があるのでしょうか。2位じゃダメなんでしょうか」と発言し、物議を醸したことで話題となった。