比例代表定数に傾斜配分の案も 自民幹事長代行
2011年11月14日 11:00
田野瀬良太郎自民党幹事長代行は13日のNHK日曜討論で、違憲状態とされる衆議院選挙での一票の格差問題の是正について「小選挙区で5減すれば解消できる」とする一方で、比例代表のうち一定割合の議席を少数政党に割り当てる「傾斜配分」で不公平を是正する案を自民党内で持っている旨語った。 自民党は10月19日から各党協議会ですすめている議論に小選挙区は現行の300議席を5議席減らし、比例代表は30議席を削減する案を提示している。 一方、斉藤鉄夫公明党幹事長代行、重野安正社会民主党幹事長らは一票の格差是正、議員定数の削減,選挙制度改革は同時にやるべきとの考えを示し、市田忠義日本共産党書記局長は「比例代表の定数削減は論外」とした。 樽床伸二民主党幹事長代行は選挙制度の抜本改革と議員定数の削減を担保したうえで、一票の格差是正を優先して実施するための案を今週提示する考えを示しており、提示される案をもとに与野党協議がすすむものとみられる。樽床氏は、日曜討論の中で今国会会期の中で決着させたい意向を示した。 選挙制度改革では現在の小選挙区比例代表並立制でなく、ひとつの選挙区から4人から5人が選ばれる中選挙区制に戻した方が民意を反映するとの意見も出ている。(編集担当:福角忠夫)