【銘柄診断】ツガミ悪材料の織り込みを終え、タイ向けの特需が刺激材料に浮上
2011年11月14日 10:01
ツガミ <6101> は震災後の4月4日の戻り高値607円をピークに下降トレンドに転じた。円高や中国の金融引き締めによる景気減速懸念がその背景だったが、市場の読みどおり、10月17日に今2012年3月期9月中間決算について営業利益を当初の18億円から14億円(前年同期24億9500万円)に減額修正した。
ただ、株価は下方修正にはほとんど反応せず、戻りトレンドに亀裂が生じることはなかった。その後、タイの大規模洪水からの復旧需要に備え、国内や中国の工場で増産に入ったと報じられるなど支援材料が表面化し、戻り足に勢いをつけてきた。
今3月期については、9月中間決算こそ減額したが、通期の営業利益36億円(前期37億3200万円)は据え置いており、今期前半がボトムとの印象が強い。4月高値からの調整は10月5日の259円で底打ちのパターン。そこで悪材料の織り込みを終え、好材料に反応した後のもみ合い場面が現状の位置で、後半の業績回復に確信が持てるようになれば、株価は再び戻り相場に復帰する可能性もある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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