第一生命保険、中国での生命保険事業に進出 現地企業と合弁
2011年11月11日 20:35
第一生命保険は11日、同社と中国華電集団公司の両社が、中国において、保険監督官庁である中国保険監督管理委員会より合弁生命保険会社設立準備の認可を取得したと発表した。これにより第一生命は、中国での生命保険事業に参入する。13億人超の世界一の人口を有する中国では、順調な経済発展や生活水準の向上に伴い、生命保険市場が拡大しており、今後も高い成長が期待されている。
合弁会社の資本金は10億人民元(約120億円)で、第一生命と華電集団がそれぞれ50%ずつ出資する。
第一生命ならびに華電集団の両社は、中国生命保険市場の将来性に着目し、共同で生命保険事業への進出について検討を重ねてきた。その結果、合弁生命保険会社を設立することで基本合意し、今回、中国保険監督管理委員会から設立準備の認可を取得するに至った。
両社は合弁生命保険会社の設立に向け、イコールパートナーシップのもと強固な協力体制を構築していく。合弁生命保険会社は、第一生命の「新・生涯設計」戦略に代表される生命保険業務ノウハウと、中国の大手電力企業グループである華電集団の高い企業ブランドや豊富な事業資源を融合し、日中有力企業による合弁メリットを最大限活かした会社運営に取り組んでいく。
今後両社は、合弁契約書を締結のうえ、早期の開業を目指して準備を進めていく。なお、今回の中国における取組みは、海外生命保険市場に対する第一生命の事業展開として、ベトナム、インド、タイ、オーストラリアに続くものとなる。今後も既進出国事業の強化に努めると共に、海外生命保険市場への事業展開を積極的に行っていく。