長さ 2 nm の「電気自動車」

2011年11月11日 10:00

  sillywalk 曰く、

  オランダ・フローニンゲン大学Ben L. Feringa 教授らの研究チームは、自動車の車輪に相当する部品などが付いた分子を合成し、電気刺激を加えてこれを「走行」させることに成功した (YOMIURI ONLINE の記事doi:10.1038/nature10587 より) 。

 この“自動車分子”は車輪部分を含め全体で約 130 個の炭素原子からなる単一の分子で出来ており、教授らはこれを多数合成。銅板上に配置したあと走査型トンネル顕微鏡を使って電気刺激を加え、10 回の刺激で車輪を 5 回転させ、ほぼ直線的に 6 nm 進めることに成功しました。電気刺激で動くことから一種の“電気自動車”ともいえ、微細な物質を運ぶ運搬車などへの応用が考えられています。さて /.J 諸氏ならどんな用途を考えますか?

 論文の詳しい解説については phason 氏の日記をご参考に。

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