【銘柄診断】大気社は決算発表を先取り業績再上ぶれ期待を強めて反発

2011年11月9日 16:25

  大気社 <1979> は9日、28円高の1741円と、10月11日につけた年初来高値1787円を窺った。10日予定の今3月期第2四半期(2Q)累計決算の発表を先取りして、10月18日に上方修正した今3月期第2四半期(2Q)・通期業績の上ぶれ期待を強めて割安修正買いが再燃しており、売り方の買い戻しも交錯した。

  同社の今期業績は、2Q業績が、工事進捗率が期初見込みを上回り、工事完成基準を適用した大型工事が2Qに完成、2Q完成工事高が約90億円増加し、原価低減活動も寄与したことなどから上方修正された。

  3月通期純利益は、期初予想の37億円から40億円(前期比8%増)へ引き上げられ増益転換する。ただ東洋経済会社四季報速報では、国内では東日本大震災の復旧関連の空調工事や海外向け自動車塗装システムの積み上がりなどからさらに上ぶれるとし、純利益は53億円と観測している。明10日の決算発表に注目が集まることになる。

  株価は、今年8月実施の自己株式立会外買付取引(買付価格1576円)から年初来高値まで200円高し、10月18日の業績増額では利益確定売りが先行して3分の1押し水準まで調整した。売り長となっている信用好取組もフォローして、PER16倍台、PBR1倍ソコソコの割安修正に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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