PFU、クラウドでIT機器を一括管理するサービス「iNetSec Smart LCM」を提供
2011年11月8日 23:34
株式会社PFUは8日、オフィスネットワーク環境で利用されるIT機器のライフサイクル全体を管理するサービス「iNetSec Smart LCM」を2012年春に提供開始すると発表した。2012年度中に100社に提供することを販売目標としている。
同社は、これまでも、数多くの顧客に対して、IT機器運用を改善するLCMサービスを提供してきた。また、IT機器の見える化をエージェントレスで実現するIT機器管理アプライアンス「iNetSec Smart Finder」を提供してきた。なお、LCMサービスとは、PCの導入~撤去までライフサイクルの運用設計と、設置・撤去などの作業代行を行うサービスのこと。また、「iNetSec Smart Finder」は、オフィスネットワーク環境下のIT機器(PC、携帯端末、プリンタ、無線AP、NASなど)を自動的に検知・識別し、不正接続防止も行うPFUの製品。2010年10月の販売開始より、現在100社以上の顧客に導入済み。
今回、同社は、経験豊富なLCMサービスのノウハウと「iNetSec Smart Finder」の技術を融合し、かつ、クラウドを活用して簡単導入、簡単運用が可能となった新しいLCMサービスを提供する。同社は、従来のPC・プリンタをはじめ、携帯端末などの新たなIT機器に対しても、簡単導入・簡単運用のLCMサービスを提供することで、煩わしい運用・管理業務から顧客を解放し、本来の業務に専念してもらうことを新サービス導入の狙いとしている。
導入については、同サービスで貸し出しする「iNetSec Smart Finder」を顧客のサイトに設置するだけで、オフィスネットワーク環境下の全てのIT機器をエージェントレスで把握するため、簡単にIT機器台帳の作成が可能となる。また、IT機器台帳をはじめ管理・運用に必要な機能はクラウドで提供するため、従来、数ヶ月間を要した運用設計やシステム設計、サーバ機器調達、導入などの準備作業も不要。
運用については、「iNetSec Smart Finder」が顧客に代わり、IT機器台帳の整備、未稼働機器の把握、管理外機器のオフィスネットワーク利用の監視/遮断を行う。また、従来、電話やE-mailで行われていた利用者からIT部門への各種依頼(新規配備・撤去・故障対応)や、IT部門から同社への作業指示はWEBで簡単に行うことができる。同社では、顧客の指示を受け、設定済みIT機器の指定場所への配送や、エンジニアの派遣を行う。
一般的に企業のIT部門では、IT機器の管理業務(機器台帳の作成、定期的な棚卸し)や、日常発生する運用業務(新規配備、撤去、故障時のベンダー手配や機器設定作業など)を行っている。しかしながら、IT部門では十分な人員を確保できず、IT機器の管理・運用業務が負担となっている。また、企業内における携帯端末の業務利用が進むことで管理が必要な機器と業務の負担は増大し、IT部門は本来の業務であるIT戦略・企画業務に注力することが難しくなっている。このような状況を受け、今回PFUは「iNetSec Smart LCM」を提供開始する。