【銘柄診断】やまやは業績上方修正・株式分割・増配のトリプル効果で反発

2011年11月7日 18:27

  やまや <9994> は7日、63円高の831円と4営業日ぶりに反発した。前週末4日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)累計・3月通期業績の上方修正と株式分割、期末の実質増配を発表、通期純利益が、前期の過去最高を大幅に更新するなどのトリプル効果で復興消費関連の超割安株買いが再燃している。

  業績修正のうち3月通期業績は、売り上げを期初予想より40億円引き下げたが、逆に経常利益を3億4000万円、純利益を4億円それぞれ引き上げ、純利益は18億円(前期比2.2倍)と高変化して前期の過去最高を大幅更新する。

  売り上げは、東日本大震災発生に伴う消費自粛と節電協力の営業時間短縮、ビールメーカーの生産品目削減、輸入品の供給不足、外食店の需要低迷などが響いて下方修正となったが、利益は、地域密着、現地調達の推進で物流コストが減少して粗利益率が改善したことなどが寄与したもので、純利益は、物流センター子会社の前期純利益赤字計上で繰越欠損金控除が適用され法人税等が減少して増額幅が広がる。

  株式分割は、来年1月31日割り当てで1株を1.1株に分割し、期末配当は期初予想の17円を20円(前期実績17円)に引き上げ、株式分割考慮で実質5円の増配をする。

  株価は、大震災発生で2日間のストップ安を交えて年初来安値559円まで急落し、今期純益の連続最高更新予想で復興消費関連人気を高めて今度はストップ高を交えて925円まで急反発、足元では800円台固めが続いた。PER4倍台の超割安修正で高値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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