富士重、東京モーターショーに独自HV採用の「ツアラー コンセプト」を出展

2011年11月7日 13:03

 富士重工業は7日、「第42回東京モーターショー2011」において、コンセプトカーとして、スバルのブランドステートメントである“Confidence in Motion"を具現化し、「革新スポーツツアラー」をテーマとした「SUBARU ADVANCED TOURER CONCEPT」を出品すると発表した。また、「新型SUBARU IMPREZA」や、トヨタ自動車と共同開発を進めている水平対向エンジン搭載のFRスポーツ車「SUBARU BRZ」を展示。さらに、スバル独自の技術展示も行なう。

 SUBARU ADVANCED TOURER CONCEPT (スバル アドバンスド ツアラー コンセプト)は、Cセグメントクラスの「ハイパフォーマンス&ユーティリティを備えた近未来スポーツワゴン」として、従来ワゴンモデルにない斬新なエクステリアデザインと、スバルが長年培ってきたワゴンユーティリティを高い次元で両立したモデルとした。
  
 スポーツユニットとして定評のある水平対向エンジンの直噴化に加えて、ダウンサイジングコンセプトやスバルオリジナルHEVテクノロジーを織り込むことで、スバルの独創技術であるシンメトリカルAWDをさらに進化。これまで以上のスポーティな走りと高い環境性能を両立するモデルとなっている。

 ダウンサイジング直噴ターボエンジンは、今後のスバルのエンジン戦略の方向性を示すキーテクノロジーのひとつ。軽やかな加速レスポンスと高い環境性能を両立する新世代水平対向エンジンをベースに、シリンダー内に必要な量を必要なタイミングで直接燃料を噴射する直噴技術と、効率よく多量の空気を送り込むターボ技術を組み合わせた「直噴ターボシステム」の採用に加えて、現行ターボエンジンの排気量(2,500㏄、2,000㏄)をダウンサイジング化(1,600㏄)することで、現行ターボエンジンを大幅に上回る常用域での燃焼効率改善を実現している。

 さらに、シンメトリカルAWDの魅力を更に高めるスバルオリジナルのハイブリッドシステムは、スバルの特長であるシンメトリカルAWDに適合するように、スバルオリジナル技術として開発したもの。構成がシンプルで軽量なシングルモーターシステムを採用した。同システムは、発進時や低速巡航時にモーターのみでのAWD走行を可能にする「EVモード」を搭載。減速時にはモーターを発電機として活用する回生機能も搭載している。

 そのほか、2010年5月の発売以来好評の先進運転支援システム「アイサイト(ver.2)」を進化させ、ステレオカメラによる認知可能範囲を前後方向、左右視野角方向に広げた。


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