【銘柄診断】ファーストリテイリングの10月月次売上高は連続マイナス

2011年11月4日 18:46

  ファーストリテイリング <9983> は4日、440円安の1万3310円と3営業日続落した。祝日前の2日大引け後に今年10月の国内ユニクロ事業の月次売上推移速報を発表、既存店売上高が、8月以来3カ月連続のマイナスとなったことを嫌い利益確定売りが増勢となった。

  10月月次売上は、既存店が4%減となり、これに直営店とダイレクト販売を加えた合計では、0.8%増と7月以来、4カ月ぶりにプラスとなったものの、プラス幅は、7月の17.4%増に比べ小幅にとどまった。

  既存店の客数が8.4%減と3カ月連続のマイナスとなったが、客単価が、キャンペーン商材のウルトラライトダウン、フリース、メリノセーターなどの好調な販売で4.7%増と9月よりプラス幅が拡大したことでカバーしたものの、下旬から気温が上昇したことで冬物販売が鈍化したことが響き連続マナス要因となった。

  株価は、10月12日に発表した前8月期業績が、期中の2回の上方修正値を下ぶれて2ケタ減益となり、今期の2ケタ増益転換予想も、市場コンセンサスを下回るとして1万3000円まで下ぶれたが、10月14日に米国ニューヨークに開店したグローバル旗艦店が、マスコミに大々的に報道されたことなどから海外戦略を評価して出直った。売り長で逆日歩のつく信用好需給も綱引きし強弱感の拮抗が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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