【銘柄診断】「ぱど」は、構造改革の効果が表面化、期待できる見直し買いの流入

2011年11月4日 18:45

  ぱど <4833> は震災後の3月16日に1万4000円の年初来安値にまで急落に見舞われた。その後も底値ゾーンにとどまる展開を余儀なくされているが、これは業績が足踏み状態にあるため。

  今2012年3月期は営業利益3000万円(前2011年3月期1億8400万円の損失)と黒字転換の見通しでスタートしたが、その利益水準は低く、見直し買いを誘いにくい状況が続いている。そして今3月期第1四半期は営業損失1億1100万円と(前年同期2200万円)まだ回復感には乏しいものだった。広告の出稿量減少が響いているものだが、情報誌関連事業においては家庭配布の「ぱど」のリニューアルを推進し、反響アップと読者・顧客の拡大につとめ、被災した仙台ぱどでは、人員の3分の1を首都圏に異動させ損益分岐点を下げた。その結果、仙台ぱどは6月単月の黒字回復を実現するなど業績は好転に向かいつつある。

  今3月期9月中間決算は9000万円の経常損失が見込まれているが、四半期ベースでは第1四半期の1億1100万円の損失に対し、第2四半期は2100万円の黒字計上となる。今3月期後半についても黒字定着となれば、業態変革の動きを見直す買いが流入することになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【今日の言葉】『東京電力に対し株主代表訴訟』=株主約30人が取締役を相手取り(2011/11/04)
グリーは第1四半期好調で急反発だが通期を増額済みのため反応限定的(2011/11/04)
クラウドコンピューティング(cloud computing)関連銘柄一覧(2011/06/21)
【特集】(4)世界最大のSNS!『フェイスブック』登場で関連企業に注目(2011/02/18)

関連記事

最新記事