【銘柄診断】デジタルアーツは業績増額も株価は織り込み済み、もみ合い継続へ
2011年11月2日 18:59
デジタルアーツ <2326> は震災後の3月16日に3万8000円まで大きく売り込まれたが、そこからの戻りでは震災前の水準を回復することなく低調な展開が続いている。
10月28日に発表された今2012年3月期9月中間決算は営業利益3億7700万円(前年同期3億2900万円)と好調。7月29日に増額された3億1000万円を上回る上振れ着地となった。
そして今3月期通期について、営業利益を5億500万円から5億4700万円(前期6億8500万円)へ小幅に修正した。企業向けではセキュリティサービスが伸び、公共向けでは文教市場で大口契約を獲得したことなどが好業績の背景。中間決算における利益の進捗率は69%にも達しているだけに、期中再増額の可能性もある。
ただPERは既に23倍に達し、株価が大きく先行している状態にあり、増額もかなり大幅でないとあまりインパクトは期待できないかもしれない。もみ合い継続が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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