【注目の決算発表】DeNAはS安、2Q業績下ぶれ着地がネガティブ・サプライズ

2011年11月1日 19:35

  ディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> は1日、700円安の2725円とストップ安まで売られ5営業日ぶりに急反落した。10月31日大引け後に発表した今3月期第2四半期(2Q)累計決算が、前第1四半期業績に対して3カ月ベースで減益転換するとともに、今年7月の予想値を下ぶれて着地、連続増収増益率が伸び悩み、市場コンセンサスを下回ったことがネガティブ・サプライズとなり利益確定売りが先行した。

  2Q累計業績は、今年7月の予想値を売り上げが16億円、利益が20~9億円下回ったが、前年同期比35%増収、20%経常増益、24%純益増益と続伸した。

  「Mobage」オープンプラットフォームに提供されている外部ゲームデベロッパーのソーシャルゲームを中心にゲーム内仮想通貨「モバコイン」の消費が拡大してゲーム関連売り上げが増加したが、内製のソーシャルゲームの売り上げが想定を下回り、カードバトルゲームの新作投入が遅れたことなどが響き、純利益は、市場コンセンサスを約11億円下回った。同社の業績開示方針は、次の四半期業績の予想値のみ公表しているが、今期第3四半期(3Q)業績も続伸を予想、純利益は245億円(前年同期比9%増)としている。

  株価は、今期第1四半期業績の上方修正をテコに年初来高値4330円まで買い進まれ、相次ぐ海外企業の買収によるグローバル化進展で高値推移が続いたが、プロ野球球団・横浜ベイスターズ買収負担懸念で3000円台を試す急落となり、人気ゲーム「ファイナル ファンタジー」のソーシャルゲーム投入や買収延期報道を好感して400円幅のリバウンドをした。再度、下値を確かめる展開が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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