ボーイング、CST-100の整備はケネディ宇宙センターで

2011年11月1日 16:15

 ボーイング社は10月31日、同社が開発を進めている次世代有人宇宙船「CST-100」の整備について、かつてスペースシャトルが利用していた、米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターにあるオービタ整備施設(OPF:Orbiter Processing Facility)で行うと発表した。

 発表によると、ボーイング社はオービタ整備施設3(OPF-3)を使用して、「CST-100」の組立、試験、オペレーションなどを行う。また、「CST-100」の打ち上げについても、隣接するケープカナベラル空軍基地で実施する予定だという。

 ケネディ宇宙センターには3つのオービタ整備施設が建設されており、スペースシャトルが退役した後、NASAは活用方法を模索している。残り2つの施設についても、NASAは商業利用可能だとしている。

 「CST-100」は米航空宇宙局(NASA)の商業有人宇宙輸送開発(CCDev)計画の元で開発が進められているカプセル型有人宇宙船で、大きさはアポロ宇宙船より大きく、7人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶことができある。打ち上げはアトラス、デルタ、ファルコンなど、様々なロケットに柔軟に対応できるように設計されている。

 ボーイング社は2011年内にアトラスVロケットとCST-100の風洞試験を実施し、2012年にNASAの基本設計審査を通過させる予定。初の有人打ち上げについては、早ければ2015年にも実現する見込みだという。

 ■Boeing to Establish Commercial Crew Program Office in Florida
http://boeing.mediaroom.com/index.php?s=43&item=1992

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