電通、SNSを活用した郵送サービス「Postman」を開始 第一弾はFacebook向けに
2011年10月28日 18:12
電通は28日、郵便事業株式会社(日本郵便)と連携し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用した郵便の新しいサービス事業「Postman(ポストマン)」を、11月15日から開始すると発表した。実際の販売業務は、電通と日本郵便の共同出資子会社である株式会社JPメディアダイレクトに全面業務委託する。
「Postman」は、FacebookなどのSNSを通じて、グリーティングカードや、日本郵便発行のお年玉付年賀はがきを用いた年賀状を作成し、送り手は、住所が分からない友人・知人にも、国内・海外を問わず郵送できるサービス。また、受け手は、相手に住所を知られることなくカードや年賀状を受けとるメリットがある。
今回第一弾として、電通は、オリジナルのデザインカードも多数揃え、Facebook上で利用できるアプリを開発した。電通は2011年2月に米国Facebook社とFacebook活用マーケティング・サポートで業務提携しており、Facebook社より最新の技術情報やサービス活用事例が入手可能となっている。今回の「Postman」も、電通のFacebook社との業務提携を活かし、洗練されたシステムとしてサービスを提供する。
なお、カードの郵送については、国内宛、海外宛共に、日本郵便の郵便サービスを利用する。 価格は、カード代と郵送料(税込)合わせて、年賀状が国内への郵送で97円~、海外への郵送で127円~で、ポストカードが国内への郵送で150円~、海外への郵送で170円~などとなっている。
今後同社は、「Postman」のサービスについて、Twitterをはじめとする様々なSNSとの連携を図っていくという。また、来年初頭には、スマートフォン(Android端末/iPhone端末)へのデバイス拡張を予定しており、より機動力を高めたサービスの利用促進を図る。
さらに、来春には拡大伸長が見込まれるギフト市場に進出し、「B to C」ビジネス開発も行うなど、同社が業務提携を行っているFacebook社による技術サポートの下、デジタル領域と物流領域の双方を融合させた新たな広告・プロモーションに係るサービス拡張を予定している。