トヨタ、タイ洪水で国内外の車両工場の稼動レベルを調整 海外は米国など6カ国
2011年10月28日 10:15
トヨタ自動車は27日、タイで発生している大規模な洪水被害の影響を受け、国内外の車両工場の稼動レベルを調整すると発表した。洪水の影響により部品供給が滞っているためで、被害はタイ・日本だけでなく、米国など海外6カ国にも波及している。
トヨタは、国内の車両工場においては、「10月24日(月)から28日(金)まで定時稼動」としていたが、今回、「10月29日(土)も引き続き定時稼動を行い、10月31日(月)から11月5日(土)までは部品の供給状況を鑑み、ライン毎の稼動レベルを調整する」と発表。部品供給の再開に目処が立たないことから減産を続ける方針を固めた。
また、すでに稼動を停止しているトヨタ・モーター・タイランド (Toyota Motor Thailand Co., Ltd.)のサムロン工場、ゲートウェイ工場、バンポー工場の3工場については、引き続き10月31日(月)から11月5日(土)まで稼動停止することを決定した。なお、現在のところ洪水による被害は出ていないという。
さらに、今回トヨタは、「米国、カナダ、南アフリカ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの車両工場で10月31日(月)の週の稼動レベルを調整する」と発表。洪水による被害が、近隣国だけでなく、北米や南アフリカなど全世界的に拡大していることが明らかにされた。
なお、11月7日(月)以降の稼動については、「今後、状況を見ながら判断する」としている。