ビル・ゲイツが手がける「教師を評価する基準」研究するプロジェクト
2011年10月26日 08:00
cheez 曰く、 ビル・ゲイツ氏がそのビジネスのノウハウを生かし、教師の質を上げるMET(Measures of Effective Teaching)プロジェクトを手がけているそうだ(The Wall Street Journal、本家/.)。
METはビル・ゲイツとその妻メリンダが立ち上げた慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金援助を受けた取り組み。夫妻曰く、誰でもすばらしい教師に出会ったことはあるのにも関わらず、今まで彼らが抜きん出るその理由を特定するに至ったことは無いとのこと。METでは多様な尺度を用いて教師を評価し、教師の質を向上させることで子供の教育環境を向上させることを目的としているという。
多くの職場ではパフォーマンスによって従業員を評価し、そのフィードバックを提供する仕組みを採用しているが、教育の現場ではこのようなシステムが採用されていることは少ない。そもそも高い効果を引き出せる教師の資質とはどのようなものか、まだ把握すらされていない状況にあるとゲイツ夫妻は言う。また、教師は現在周囲からのサポートも無く、周りからの期待値も低い状況に置かれているという。これに満足している教師は少なく、彼ら自身もフィードバックを得ることで自身を向上させることを望んでいることが多いとのこと。
METプロジェクトでは現在3000人に及ぶ教師らと共にこの事業に取り組んでいるという。中間目標はまず生徒の成長を引き出すことができる教師の評価基準を見つけ出すことにあり、最終的には学校側が教師を意味ある基準に基づき教師を採用し、育て、昇進させることが可能になるよう「教育が成功する仕組み」への理解を深めることにあるそうだ。
/.Jerの思う「良い教師」とはどんな資質をもった人物で、それは何らかの尺度によって測ることのできるものだろうか?
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