マツダ、日本市場に新世代クリーンディーゼル車を来春投入 第1弾は「CX-5」

2011年10月25日 16:21

 マツダは25日、2012年春に発売する新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-5」から、日本市場にクリーンディーゼル車を順次投入すると発表した。

 同車に搭載される新世代2.2Lクリーンディーゼルエンジン『SKYACTIV-D 2.2(スカイアクティブ ディー 2.2)』は、従来のクリーンディーゼル車の普及阻害要因であった高価なNOx後処理装置を使用せず、ポスト新長期規制に適合できる世界初の乗用車用エンジン。

 さらに「CX-5」では、乗用車として日本市場で初めてクリーンディーゼルエンジンとアイドリングストップシステムの組み合わせを実現し、4.0L V6ガソリンエンジン車をしのぐ最大トルク420Nmと、すべてのSUVの中でトップの低燃費18.6km/L(JC08モード/2WD/AT車)を両立する予定。

 従来のクリーンディーゼル車は、欧州などで人気がある一方で、排出ガス規制に適合するためのNOx後処理装置が高価であるなどの理由から、日本市場での普及は限定的だった。

 マツダは今回、技術革新により燃焼そのものをクリーンにすることで、高価なNOx後処理装置を不要とすることに成功。安価な軽油を使用しながら、同クラスのガソリンエンジン車の約2倍の最大トルクと、約30%の燃費改善を両立する新しいエコカーとして、クリーンディーゼル車を将来の国内商品ラインアップの重要な柱としていく予定。

 また、『SKYACTIV-D 2.2』と組み合わせるマツダ独自のアイドリングストップシステム「i-stop(アイストップ)」は、ディーゼル用に開発し直したもの。一般的なディーゼル用のシステムは、アイドリングストップ解除後、2圧縮目以後に燃焼を開始するが、「i-stop」では、ピストンを再始動しやすい位置に停止させ、1圧縮目から燃焼を開始することで、ディーゼル用として世界最速の0.40秒以内での再始動を実現。スムーズで違和感の無い使い心地と、優れた燃費改善効果を両立した。

 「マツダは、ディーゼルエンジンの新時代を切り開く新世代クリーンディーゼルエンジン『SKYACTIV-D』で、日本のエコカー市場に、『走る歓び』を体現する新しい選択肢を提供し、CO2排出量削減や日本のエネルギー資源の効率的な活用に貢献していく」と同社はコメントしている。

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