【銘柄診断】武田薬品は米国の特許切れで収益ダウン懸念、大型買収が焦点に
2011年10月24日 19:11
武田薬品 <4502> は、ここへきて震災後に示現した8月9日の年初来安値3550円に接近する低調な展開を余儀なくされている。
今2012年3月期第1四半期は営業利益1162億1000万円と前年同期比8.3%増益を達成。今3月期通期についても営業利益3900億円(前期比6.2%増)とそれなり好業績が見込まれている。それにも関わらず、配当利回り5%の現在の水準でも、押し目買い人気に盛り上がりが見られない。その要因は来2013年3月期、来々2014年3月期と期を追って業績が低下しそうな点。
同社の主力商品2型糖尿病用薬ピオグリタゾン(アクトス)が2012年8月に米国で特許切れとなり、業績に大きな打撃になると見られている。そうした事態を避けるべくスイスの製薬企業ナイコメッド社を買収した。買収額が約1兆1100億円にも達する大型買収だが、それでアクトスの減収分を補うことができるかどうか、その業績寄与をウオッチする気分が強まっているようだ。
株価は大底圏なのだが、反転相場入りには何らかの手掛かり材料が欲しいところ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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