アイリスオーヤマ、佐賀県鳥栖市でLED照明・家電製品の国内生産を開始 

2011年10月24日 15:49

 生活用品の企画、製造、販売事業を運営するアイリスオーヤマは24日、同社の鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)に隣接したパナソニックファクトリーソリューションズ(本社:大阪府門真市)の土地と建物を取得し、LED(発光ダイオード)照明および家電製品を生産する、同社初の国内生産拠点を設けると発表した。10月21日に売買契約を締結し、24日午前10時に引渡しが完了した。

 取得した土地と主な建物は、同社の旧鳥栖事業所の土地約8万平方メートルおよび、3階建ての工場(延べ床面積約3万1600平方メートル)。同工場は、電子機器のプリント基板に電子部品や半導体チップを取り付ける装置の開発製造拠点として1991年10月に稼働開始、その後の事業再編に伴って2009年9月末より閉鎖していた。同社は、佐賀県および鳥栖市からの誘致の提案を受け、同土地の購入決定に至った。

 同社の今期(2011年12月決算) 売上高は1000億円となる見込みで、来期は、LED照明や家電製品の商品開発と販売強化によって売上高1300億円を計画している。新しく取得した工場には、LED照明ならびに家電製品(調理・清掃家電など)の生産ラインを新設し、いままで中国・大連に一極集中していた生産体制の分散ならびにリードタイム短縮(約2週間)を実現することで、製品供給の強化を図る。

 LED照明については、自治体・官公庁を中心として来春以降も大幅な需要増が予測されており、生産体制を強化することによって今期の2倍となる売上300億円を計画し、法人向け・一般家庭向けのいずれの製品分野でも国内シェア1位を目指す。

 新工場では約100人の従業員を新規雇用し、2012年1月から操業を開始する予定。順次設備投資をおこない、2014年までには年間30億円程度の生産を見込む。

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