【銘柄診断】花王の決算発表は低めに抑えた今3月期予想の再増額に関心強まる

2011年10月23日 09:18

■再増額されるかどうかがキーポイント

  花王 <4452> は8月26日の1950円を安値に一気の出直りを見せ、現在はリバウンド後の値固め局面。

  衣料用洗剤などの販売が回復したほか、海外でケミカル事業が好調を持続。化粧品分野での合理化や、マーケティング費用抑制の効果も現れ今2012年3月期第1四半期は営業利益292億4500万円と前年同期比11.7%増を達成した。事前は減益が予想されていただけに、想定を上回る増益である。

  第1四半期の好調を踏まえ、9月中間決算の営業利益については130億円が増額された。しかし、通期の増額幅は30億円と低く抑えこまれたため買いが続かず、7月の戻り高値2295円への上昇の勢いは短期で終息してしまった。

  決算発表は10月25日に予定されているが、相場的にはひとまず増額を評価した形にある。従って今3月期の見通しについて、事前予想をそれなりに上回らないようだと好決算発表が不発という可能性もある。低めに抑えてきた今3月期通期の見通しについて再増額されるかどうかがキーポイントになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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