トヨタ、中国における研究開発会社の概要を発表 現地企業と交流・協業進める

2011年10月21日 19:21

 トヨタ自動車は21日、中国の江蘇省常熟市東南経済開発区に昨年設立したトヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社(以下、TMEC)の活動概要について発表した。

 TMECは、中国第一汽車集団公司(以下、一汽集団)、広州汽車集団股份有限公司(以下、広汽集団)それぞれとの合弁会社内のR&Dセンターと連携し、「3極トライアングル体制」で中国でのクルマづくりに向けた研究開発を強化していく。具体的には、TMECでは「最先端要素技術の開発」を行ない、2つの合弁会社のR&Dセンターでは「車両本体の開発」を中心に行なう。

 TMECでは、主要設備が整う2013年より、中国で生産する車両に搭載するエンジンの適合開発業務や、大規模なテストコースで車両の試験・評価業務を通じ、中国導入車両の徹底した品質確認など、合弁会社の車両開発の支援を行なっていく。

 また、環境技術の開発に重点を置き、環境車ユニットの国産化の検討を行なっていく。中国自動車産業全体の環境技術の発展を目的とした総面積約11,000㎡の「省エネルギー・新エネルギー車技術センター」もTMEC敷地内に設立し、合弁パートナー、サプライヤー、他メーカーなど広く外部と環境技術に関する交流・協業を行なう。この他にもPHVやEVなどの環境車の導入を念頭に、実証実験にも取り組んでいく。

 さらに、基礎技術開発にも取り組み、大学との共同研究などを通じ、中国の優秀な研究者と切磋琢磨する中で環境技術に磨きをかける。

 「トヨタは、今後も合弁パートナーらとも協力しながら、より一層『中国のお客様に喜んでいただけるクルマづくり』に取り組んでいく」と同社はコメントしている。

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