富士通、デンソーグループの部門サーバ約3千台を集約 国内最大級のプライベートクラウド環境を構築

2011年10月19日 15:26

 富士通は19日、デンソーITソリューションズと共同で、デンソーグループ国内50社の部門サーバ約3,000台を集約し、国内最大級となるプライベートクラウド環境の構築を行っていると発表した。現在、デンソーITソリューションズがデータ移行などを行い、順次稼働を開始している。

 同環境は、仮想化技術により、各部門の業務アプリケーションサーバや、メール・グループウェアなどの部門サーバ約3,000台の集約を目指し、大規模クラウド構築のノウハウを組み込み開発した富士通のプライベートクラウド対応ソフトウェア「Systemwalker Service Catalog Manager V14g(システムウォーカー サービスカタログ マネージャー)」と「ServerView Resource Orchestrator(サーバービュー リソース オーケストレーター)」の機能を最大限に活かした高信頼かつ柔軟なICT基盤となる。

 これにより、デンソーITソリューションズは、運用効率を高めることでトータルコストを削減させ、全体の最適化を図った。デンソーグループ各社は自社でサーバを所有することなく豊富な標準リソースを活用することができ、セキュリティの面からも安心で安全な環境を、柔軟性ある料金体系で使用することが可能になる。

 また、サーバ集約することで、省電力化、省スペース化だけでなく、従来に比べ、最大で年間約350トンのCO2削減(杉の木25,000本分、数字は富士通換算)が可能となり、デンソーグループが推進している環境活動にも貢献する。

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