【銘柄診断】ヒト・コミュニケーションズは最高利益が続く初決算を買い直して急反発
2011年10月18日 18:00
ヒト・コミュニケーションズ <3654> は18日、200円高の3210円まで上げて95円高の3105円と急反発した。10月11日に発表した今年8月12日の新規株式公開(IPO)以来の初決算となる8月期業績で、今期も、前期に続き過去最高純利益更新を予想したものの、市場コンセンサスを下回るとして利益確定売りが先行したが、下値では下げ過ぎとして割安修正の打診買いが再燃した。
前期業績は、IPO時の予想通りに前々期比23%増収、68%経常増益、65%純益増益となった。アウトソーシング事業では、スマートフォンの新商品発売に伴う買い替え需要で、全国の量販店を対象とした販売事務局の案件受注に成功し、人材派遣事業では、次世代高速無線通信を中心に幅広い取引先から新規取引を獲得、さらに認知度向上のために広告宣伝費の投下や従業員の営業スキル向上に向け研修費用を投下し営業基盤を強化したことなどが寄与した。
今期業績も、「営業支援ナンバーワン」を目指して「成果追求型営業支援」を継続して続伸を予想、純利益は7億2900万円(前期比11%増)と前期の過去最高を連続更新する。ただ、市場コンセンサスは1億円超下回る。
なお今期配当は、75円(前期は上場記念配当5円込みで55円)に増配する。
株価は、8月に公開価格2700円で新規上場されて2780円で初値をつけたあと、ストップ高を交えて上場来高値4185円まで人気化、IPO人気の一巡で同安値2653円まで調整、調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドしてきたところである。PERは9倍と割安であり、一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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