東京ガス、9年間にわたりガス料金を誤請求 約9000件で総額110万円
2011年10月17日 19:08
東京ガスは17日、2002年12月5日から2011年10月12日まで、「ガス料金」滞納のため一時的にガスの供給を停止し、支払い後に再開した顧客の一部について、ガス料金を誤って算定し、請求、受領していたことが判明したと発表した。同社は、「過大にお支払いいただいた料金を返金する」としている。
誤った請求を行なっていた期間は、2002年12月5日から2011年10月12日までの約9年間。誤った請求を行なっていた顧客件数は9,051件。誤った請求分総額は概算で110万円程度と同社は報告している。
同社では、料金滞納のためガスの供給を一時的に停止し、支払い後に供給を再開した場合、供給停止日と供給再開日の間の日数が5日以上の場合は、「ガスの基本料金」を日割りで計算し、供給停止期間の料金を請求しない扱いとなっている。また、同期間が4日以内の場合には、日割り計算を行なわず(検針省略扱い)、継続して使用したとみなして、「ガスの基本料金」は通常どおり1ヵ月分を請求している。
しかし、今回、ガスの供給を停止した翌日から6日目に再開して、その日が休日(日曜、祝日等)と重なった場合等において、ガス料金システム処理内容の不備により、供給停止日と供給再開日との間が4日以内と誤り、本来請求しないはずの供給停止期間中の料金を請求していたことが判明した。
さらに、料金滞納に伴う一時的な供給停止で日割り計算を行なう場合に、過少請求も発生したことが判明している。なお、同社は、「過少分については、請求を行なわない」としている。
同社は今回の誤請求に関し、対象となる顧客に対して、「速やかに事情の説明ならびにお詫びに関するダイレクトメールを発送する」としている。また、インターネットホームページにも今回の件について掲載するという。
また、個々の顧客への返金額については、「算出に時間を要することから、個々のお客さまへの料金算定ができた時点で個別にご連絡をし、速やかに過大請求分の料金を返金させていただく」としている。