【銘柄診断】日本ゼオンは想定を上回る増額修正が有力、出直り相場を模索へ

2011年10月17日 15:57

  日本ゼオン <4205> は8月1日の861円をピークとする調整場面。ただ、8月23日の667円、10月3日の676円でダブル底打ちパターンの足取り。震災以後の業績復元が想定を上回る急ピッチで進みそうとの見方が高値示現の背景。

  実際、今2012年3月期の第1四半期は営業利益118億2500万円と前年同期比13.3%増を達成した。そうした実績を踏まえ9月中間決算の営業利益は期初の115億円から215億円(前年同期187億8000万円)へ100億円もの増額となった。

  今3月期通期はそのまま中間期の増額分100億円をオンして250億円から350億円(前期352億9500万円)へ増額された。自動車の生産回復が前倒しで進んでおり、エラストマー素材部門の収益の柱である特殊合成ゴムの出荷が大きく伸びている。高機能材料部門も好採算品の拡大で利益を伸ばす見通し。

  アナリスト筋は今回の増額は不十分で、再度のそれも大幅な増額が有力と見ている。現在でもPERは8.8倍に過ぎないだけに、増額を織り込めば割安感はさらに強いものになる。戻り相場入りが有力だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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