NEC、ユニクロの「NY 5番街店」にデジタルサイネージシステムを納入

2011年10月17日 13:27

 NECは17日、ファーストリテイリングが展開しているカジュアル衣料品店「ユニクロ」のグローバル旗艦店「ユニクロ ニューヨーク5番街店」に、デジタルサイネージシステムを納入し、先週14日の店舗オープンに合わせて同システムが稼動開始したと発表した。またNECは、ニューヨーク3番目の超大型店「ユニクロ ニューヨーク34丁目店」へもデジタルサイネージを納入している。

 NECは、ウルトラナローベゼルを採用した46インチ液晶ディスプレイ縦4面のマルチ構成による大型ディスプレイを始め、2店舗合わせて約430パネルのデジタルサイネージとコンテンツ配信システムを納入した。

 デジタルサイネージには、商品やモデルの映像などユニクロの店内広告が表示される。従来の等身大の静止画ポスターに代わり、デジタルサイネージを利用することにより、多彩な店舗内空間演出を可能にするとともに、コスト削減にも寄与する。

 これらのデジタルサイネージと、デジタルサイネージに配信されるコンテンツは、国内のユニクロのデータセンターで管理される。NECのコンテンツ配信システムにより、国内から全世界の店舗に向けて、店舗ごとに必要なコンテンツを柔軟に配信することができる。このプライベートクラウド環境によるデジタルサイネージシステムの運用をNECが担当している。

 NECは、「PanelDirector(パネルディレクター)」の名称で、デジタルサイネージの配信システム、ディスプレイ等の表示機器の提供や、ネットワークの構築をはじめ、コンテンツの価値測定のための視認効果測定サービスまで、顧客のニーズに合わせた様々なソリューションをトータルに提供している。

 今回のシステムでは、NECとミラクル・リナックスが新たに共同開発したLinuxベースのセットトップボックス(STB)を採用し、マルチディスプレイ構成において、ディスプレイ間でコンテンツの同期を実現しながら、動きのある複雑なコンテンツをスムーズに表示している。また、ウルトラナローベゼルを採用した46インチ液晶ディスプレイによる4台のマルチ構成は、継ぎ目を感じさせない大画面でコンテンツを表示する。今回のファーストリテイリングへの納入は、NECとミラクル両社が有するデジタルサイネージに関するノウハウと総合力が評価されたもの。

 なお、NECはこの他、「ユニクロ タイ セントラルワールド店」、「ユニクロ 韓国 江南店」、首都圏最大店舗「ユニクロ 池袋東武店」など、世界各地のユニクロ主要店舗にデジタルサイネージを納入しており、トータルのパネル数は現時点で1000台以上になる。NECは引き続き、ファーストリテイリングの事業に貢献していく方針。

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