【銘柄診断】トーカロは下値切り上げパターン、業績も増額修正が有力になる

2011年10月16日 12:27

  トーカロ <3433> は7月8日の年初来高値2094円から調整局面にあったが、8月22日の1338円を底値に出直り相場に向かってきている。ここへきての上げでは下値が着実に上昇、押し目買いの水準が切り上がりつつある。

  同社は発電用ガスタービンや電力貯蔵用電池の表面加工をする溶射加工事業を手掛けている。特に風力発電拡大へ向けては不可欠なNAS(ナトリウム・硫黄)電池の容器の溶射加工を手掛けており、日本ガイシ <5333> の大型受注などで人気化するケースが多い。

  株価の評価が下がった要因の一つは今2012年3月期の営業利益の見通しが37億3800万円と前期比6.6%増とやや増益率の低いこと。しかし、今3月期第1四半期決算は営業利益10億7000万円(前年同期比11.4%増)を確保した。まだ通期業績の増額は控えているが、アナリスト筋は好調な今の状況に照らすと、今後増額修正の可能性が強いと見ている。

  一時需要が停滞していたNAS電池は、電力の全量買取で風力発電所の建設が本格化する来年には普及が急速に進むものと見られている。同社を取り巻く環境は今後さらに明るくなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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