【銘柄診断】さくらインターネットは長い整理を完了、業績好転を待つ展開に

2011年10月16日 11:26

  さくらインターネット <3778> は長い下降トレンドにピリオドを打ったニュアンスだ。2月23日の年初来高値1053円から調整に入り、8月5日の525円の直近安値で大底を確認。9月26日の534円でダメ押しを形成して、以後は戻りを鮮明にする展開となっている。

  今2012年3月期第1四半期の決算は営業利益が3億1000万円と前年同期比1.3%減の小幅減益決算となった。経費節減ニーズの高まりや、震災以降のディザスタリカバリ(災害で被害を受けたシステムの復旧体制)需要の急伸などを背景に、インターネットデータセンターの成長は続いている。ただ、堂島データセンターのフロア拡張やラック増設に伴う賃借料の増加で営業利益が減益になったもの。

  通期については営業利益7億4000万円と前期比39.6%の減益見通しを据え置いている。ただ、中間決算で5億2000万円の営業利益計上を見込んでおり、通期の7億4000万円という後半急落の図式はやや慎重に過ぎると思われる。

  アナリスト筋は今3月期の増額、減価償却費の減少による来期の大幅改善を想定している。今3月期の減益見通しをベースとした株価修正が進むなど、悪材料の織り込みが先行。9月中間決算発表時に増額などがあれば株価に強いインパクトを与えることが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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