GM、新しい小排気量Ecotecガソリン・エンジン群をグローバル規模で開発

2011年10月15日 22:11

 ゼネラルモーターズ(GM)は、今後数年間わたり、全く新しい小排気量Ecotecガソリン・エンジン群をグローバル規模で開発する。これにより、世界各地の顧客に対し、燃費に優れ、高品質および高性能、そして、二酸化炭素エミッションを更に減らしたエンジンの車への搭載が可能になる。

 計画では、フル操業時には同プログラムのもとに、年間200万台以上のエンジンが生産されるという。

 世界各地で使用される予定の新しいグローバル・エンジン群は、排気量が1~1.5Lの3および4気筒エンジンから構成され、複数の地域で設計、製造される。これらのエンジンは、軽量設計のほか、直接噴射、ターボチャージング、代替燃料互換性などの最新技術を特徴とし、顧客に高い効率性と必要に応じてパフォーマンスの両方を提供する。新しいエンジン群の設計目標は、小型エンジンの共通課題である騒音、振動、ハーシュネスの削減も含まれている。

 GMの小型車・電気自動車・車両開発担当のビークルライン・エグゼキュティブであるジム・フェデリコ氏は、「世界各地にいる当社のお客様は、石油への依存度を減らすこと、そして、二酸化炭素排出量の削減を求めている。私たちは、車の電動化やその他の新技術の開発にも積極的に取り組んでいるが、最も手短に結果が出せる分野は、内燃機関エンジンの改善である」と述べている。

 グローバル・エンジン群の統合により、現在ある3つのエンジン群が1 つに統合される。今回の開発は、競争力、効率、品質を強化しつつ、複雑な設計、製造プロセスをより合理化するための、GMの大規模なグローバル製品開発戦略の一環として位置付けられている。

 例えば、複雑な設計、製造プロセスをよりシンプルにするため、エンジンの設計には、互換性のあるグローバル・コンポーネントを使用したモジュラー・アプローチが採用される。これにより、グローバル車両開発プログラムにもさまざまな柔軟性が生まれる。

 生産は、2015年前後に開始される予定。新しいエンジンは、2015年以降、GM グローバル・ビークル・プログラムに導入され、各地域の車両・アーキテクチャに採用される。生産地点および生産時期は後日発表される予定。

 新エンジン群の開発プログラムは、GMおよびShanghai Automotive Industry Corp. (SAIC)、上海ゼネラルモーターズ(SGM)およびPan Asia Technical Automotive Center(PATAC)のエンジニアリング パートナーシップによって実現したもの。

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