米政府、月探索に使用した 16 ミリカメラを巡りアポロ 14 号宇宙飛行士を告訴

2011年10月14日 10:30

 capra 曰く、

 アポロ 14 号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル氏がニューヨークのオークションハウスに出品した 16 ミリカメラを巡り、米政府が訴えを起こしているそうだ (msnbc.com の記事本家 /. 記事より) 。

 ミッチェル氏は月面を歩いた 6 番目の人間。この時撮影に使用した 16 ミリカメラは本来であれば月面モジュールに残され廃棄される予定であったとのこと (月面モジュールは宇宙飛行士らを司令船に戻したあと、そのまま月面に落下させられている) 。ミッチェル氏は月面モジュールから無断でカメラを持ち去った罪に問われているそうだ。ミッチェル氏は現在 80 歳、アポロ 14 号の月探査ミッションからは 40 年が経過している。同氏はカメラは使用済機材に関する当時の規約に準じて進呈されたものであると主張しており、また時効も当てはまると申し立てているそうだが、フロリダ州地裁は政府の訴えの前にこの主張は適用されないとの判断を下しているという。

 ちなみにアポロ 12 号や 15 号の飛行士らも宇宙服のパーツやその他の機材を月面廃棄せずに持ち帰ってきているという。ただし彼らの場合はミッション毎に上司の許可を得ていたとのことで、ミッチェル氏はその履歴がないとされている。ミッチェル氏はカメラを返却する意思はなく、この件は来年裁判にかけられることとなっているそうだ。

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