【銘柄診断】フェローテックは需給悪が響く、出直りタイミングだが戻りは限定

2011年10月12日 13:39

  フェローテック <6890> の株価は、震災後の安値3月15日の980円から代替関連エネルギーの代表銘柄として人気を集め、6月14日には2246円まで買い進まれるエネルギッシュな上値追い相場を見せた。

  しかし、そこから一転、下降トレンドに突入、9月29日には874円と震災後の安値にまで売り込まれる強烈な下げを強いられた。3ヶ月で62%の下げという短期の急落。7月28日払い込みで発行済み株式総数が約17%も増加する大量の公募増資を行い、悪化した需給が下げに拍車をかけている格好だ。発行価格は1591円とあって、今後とも戻れば上値を抑える要因にならざるを得ない。

  一方、半導体・LED製造装置や有機ELパネル等のFPD製造装置向け真空シールの売上げが増加したほか、太陽電池関連のシリコン結晶製造装置が大幅に伸張。今2012年第1四半期は営業利益23億8100万円(前年同期9億8600万円)と素晴らしく好調。増額修正された今3月期9月中間決算の40億円(前期比78.3%増)の再増額は必至と思われる。

  PERは6倍台にまで下がり、割安水準に到達した。ひとまず戻り売りの出ないポジションまで真空地帯の戻りはありそう。12日の株価は21円高の1026円まで上げて4日続伸している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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