【銘柄診断】オンコセラピー・サイエンスはペプチドワクチンの製造認可を待つ

2011年10月12日 13:02

  オンコセラピー・サイエンス <4564> は12日、2100円高の13万3300円と変わらずをはさんで4日続伸している。

  同社は1月17日に21万1500円の年初来高値を示現した。同社が開発を進めているがん治療用ペプチドワクチンの将来性に対する評価が高まったことが要因。

  その世界初のがん治療用ペプチドワクチンの「OTS102(エルパモチド)」の開発が順調に進み、2012年2月には製造承認申請のスケジュールが予想されるなど、ガンワクチンは着実に製品具体化が近づいている。

  ただ、株価はそうした流れに対しほとんど反応せず、1月から一貫した右肩下がり相場を余儀なくされている。期待材料は既に織り込み、現実の収益寄与に関心が移りつつある状況と言える。

  「OTS102」のほか、非臨床試験を実施中または準備中の複数のペプチドワクチンについても早期の臨床試験開始を目指す。海外ではシンガポールのNUH(国立シンガポール大学病院)での胃がんに対するワクチン「OTSGC-A24」の第1・2相臨床試験の推進、フランス子会社による抗体医薬の早期治験開始を目指していく方針。バイオベンチャー株の場合、指標面では割安さはなく、ひたすら新薬の収益化を見守るのが通常のパターン。「OTS102」の製造承認、その認可のスケジュールが最大の注目点だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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