豊田通商、自動車向け音楽配信サービス事業を開始 新会社を設立

2011年10月11日 19:24

 豊田通商と豊通エレクトロニクスおよびイーライセンスは11日、自動車向け音楽配信事業会社『ETスクウェア』を、10月1日に設立したと発表した。新会社を通して、自動車向けに、音楽シェフによるリコメンド型音楽配信サービス事業を開始する。

 新会社の出資比率は、豊田通商が51%、豊通エレクトロニクスが35%、イーライセンスが14%。事業内容は、自動車向けコンテンツプラットフォームおよびコンテンツサービスの開発・販売、ITメディアにおけるコンテンツサービス開発・販売など。

 豊田通商、豊通エレクトロニクスおよびイーライセンスは、これまで豊田通商グループとして培った自動車分野における実績と、イーライセンスが持つ楽曲の著作権管理および音楽関連事業でのノウハウを生かし、3社共同出資によりETスクウェアを設立し、自動車向けエンターテイメントコンテンツビジネスに参入する。

 ETスクウェアは、10月19日から自動車向け音楽ストリーミングサービス事業「music-Chef (ミュージックシェフ)」の提供を開始する。専用端末となる自動車向けタブレット端末「レリビィ」を豊通エレクトロニクスが発売する。

 music-Chefは、ドライブのための音楽ナビゲーションサービス。使い方はワンタッチ操作で、音楽ナビゲーター「シェフ」を選択するだけ。後は、ドライブ時の季節や場所、走行状況などの情報から、ユーザーにぴったりの楽曲をレコメンドしてくれる。また、ユーザーの好みを学習し、よりパーソナルなレコメンドへと進化していく。

 料金も気軽に利用できる「1泊2日350円」プランから「月額1,000円プラン」までを用意した。

 専用端末となる自動車向けタブレット端末「レリビィ」は、Android 3.2対応、わずか380gのコンパクトボディにハイスペックCPUを搭載し、抜群の携帯性と機能性を実現。また、ハードな使用にも耐えるCorning社のGorillaガラスを使用。その他、車内で安全快適にレリビィを使用するための専用カーキットも用意した。

 「今後は、音楽を中心とする自動車向けエンターテイメントサービスの配信を通じて、より心地よい空間を提供し、ますますクルマを運転する楽しみを広げると共に、自動車業界および音楽業界の皆さまとともに、コンテンツ市場の活性化を図っていく」と豊田通商はコメントしている。

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