ヤマハ発、グッドデザイン賞受賞
2011年10月11日 11:00
ヤマハ発動機の販売子会社であるヤマハ発動機販売が提供している、電動アシスト自転車のリース・販売システム「パスクル」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2011年度グッドデザイン賞において、本年度から新設された利益を生み出す事業戦略と収益構造のデザインがなされたものに贈られる「ビジネスモデルのデザイン」部門を受賞した。
日本唯一の総合的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会によるグッドデザイン賞は、1957年にスタートした総合的デザイン評価・推奨の仕組み。単に美しさを競うデザインコンペではなく、「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業の発展とを同時に後押ししようとする活動だという。2011年は、企業数649社、1,112件が受賞している。
今回、「ビジネスモデルのデザイン」部門で受賞した「パスクル」というシステムは、観光地や都市部の官公庁・法人・企業向けに、電動アシスト自転車の車両・メンテナンス・各種保険や導入時の安全講習会等をパッケージにしたリース・販売システムで、ヤマハ発動機販売が2009年12月にスタートしたもの。すでに全国66ケ所にて導入されており、「パスクル」を利用しているレンタルスポットやPASで楽しめる周辺情報を掲載した情報サイト「Becle(ビークル)」も開設され、リース導入されたPASの利用促進サポートも行われている。今回の受賞は「モノづくりのメーカーが、製品周辺に関連する保険やリースシステムをアレンジすることで、レンタル事業者がビジネスしやすい環境を提供したところが興味深く、可能性を感じます。今後メーカーが目指すべきひとつの姿であり、このような試みは積極的に応援したい」と評価された結果だという。
なお、「パスクル」の他、同社では高性能でスタイリッシュなフィッシングボート「SR-X(エスアールエックス)」もグッドデザイン賞を受賞。スペース効率の追求により実現した優れた居住性幅広いマリンレジャーに対応できる機能性、大胆でダイナミックなイメージをかもし出すデザインなどが評価されている。